不思議食感「あくまき」

├木村家の日常

先日、患者様のTさんから「あくまき」というものをいただきました。

ずいぶんと昔になるけれど、Tさんが知り合いの法事で熊本に行かれた時、
「よくまぁ遠くから参列してくださった」
と大変喜んでいただいて
「ここらの名産の『あくまき』を作るからちょっと待っててほしい」
と出してくださったそうです。
ちょっと待って・・・の割には3時間くらい待たされたとか。(笑)
でも、その時にいただいた「あくまき」がすごく美味しくて、その後もTさん、もう一度食べたいなぁと気になっていたそうです。
それから何度か市販の「あくまき」を食べたけれど、なんか違う。
あの、手作りの、あの時食べた味にはなかなか巡り会えず。

最近、テレビで「あくまき」をやってたので、見たらあくまきの作り方の講座の案内だったそうです。
作り方教室かぁ・・思ってたのとちょっと違うなぁ。
そこでTさん、そちらへ問い合わせをしてみたそうです。
「作ったのを送っていただけませんか?」
この行動力がすごいですよね。

それで送っていただいたのを分けていただいたのが、コチラ。


持っているとずっしりしてますが、竹の皮に包まれていて、固くもなく柔らかくもなく。
ちまきみたいなものなのか?

開いてみます。

不思議な色です。ちまきとはちょっと違う?

切りにくいと言われてましたが、冷蔵庫で冷やしていたためか包丁で切れました。

以前、タケノコを送っていただいたときにもあく抜き用のぬかを同封してくださったお心遣いのTさん。
(関連記事⇒「春の味覚♪」)
今回も「黒砂糖」と「きな粉」を同封してくださいました。

早速いただきます。
もちもちしてさっぱりした味わいです。
あくまきそのものにはあんまり味がありません。
食べ終わった時にちょっとくせのある香りがするかな?
嫌な感じではなく、きな粉や黒砂糖の味に紛れてしまいます。
あ、味も食感もわらびもちみたいな感じ♪

調べてみたら、“あくまき(灰汁巻き)とは、鹿児島県、宮崎県、熊本県人吉・球磨地方など南九州で主に端午の節句に作られる季節の和菓子である。もち米を灰汁(あく)で炊くことで独特の風味と食感を持つ。”(Wikipediaより引用)とのことで、熊本で出されたのはまさにこれですね。
もち米を「灰汁(あく)」で3時間あまり煮て作るとかで・・ああ、それで3時間待たされたのね。
「灰汁」なんて聞くと鍋物してる時にすくうアワアワみたいなの思いついたんですが、実際は“藁灰や木灰を水に浸して上澄みをすくった液”(Wikipediaより引用)なんだそうで、なるほど~。端午の節句前には鹿児島のスーパーでは灰汁と竹の皮が売られているそうです。
家庭で作られる伝統的なお菓子なんですね。

Tさんがおっしゃるには
「最近の若い人はこういうものは食べないだろうけど、木村先生なら美味しいって食べてくれそうだから」
分かってますねー!!!
うんうん、なんだか懐かしい味です。
小さい頃、おばあちゃんがおやつにと作ってくれた「片栗粉をお湯で溶いてお砂糖入れたヤツ」みたいな懐かしさ。(笑)

楽しく、美味しくいただきました♪
保存食なので冷蔵庫で2週間くらい持つそうです。
実はまだ残ってるんです。
楽しみは続く!!

Tさん、ありがとうございます。

↓今日のコレ合うはず
これも合いそう!!と家内が買ってきました。


きな粉に黒蜜・・
美味しくないはずがない!!

明日のおやつが楽しみです♪

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