父のいない二年目の春

├木村家の日常

先週、特に用事はなかったけれど母に電話をしました。

父が亡くなってから1年ちょっと。
少しづつ今の生活にも慣れ、
「みんながよくしてくれるから、今が一番幸せや」
というほど元気になった母。
姉達がよく様子を見に行ってくれたり、
父方の叔母があれこれ差し入れに来てくれたり、
ご近所の方とグランドゴルフをしたり、
それなりに忙しくしているようです。

私の方は、日々の忙しさを言い訳に、つい、帰省や電話の間隔が空いてしまいがち。
せっかくなので母の元気な顔を見るために帰省してきました。

何か困ったことはないかと聞くと、
父が使っていたカラオケセットのマイクが調子が悪いとのこと。
これは、機械関連が得意な家内の案件だね!
電源を入れてみるものの、確かにマイクの音が出ない。
充電、できてる。
マイクのランプ、ついてる。
メーカー名調べて、
取扱説明書調べ
あ、なんか音出た!
消えた!
また出た!
等と二人で格闘すること30分。
家内が、機械の裏の配線を一度抜いて刺しなおしたら、急に直りました。

え?これだけ?
あんなに調べて、原因、そこ?

ちなみに、家内になんでわかったのか聞いてみたら
「ランプがついて音が出るってことは、充電や電波の問題じゃなくて、配線のどこかが接触不良なだけと思った」
たまたま一つ目の抜き差しで直ったけれど、ダメならすべてをつなぎ直す気だったとか。
理系なのか力技なのか微妙!!

とにかく無事に直ったところで、母の衝撃発言。

「まあ、マイクの音聞こえへんのやけどね」

聞こえんのかーい!
そういえば、普段の会話も聞こえづらそうだしね。
音は聞こえるけど、聞き取りがアヤシイ。

ぶっちゃけ、母は機械の使い方もアヤシイ。
電源の入れ方、切り方(手順を間違えると故障するらしい)を細かく書いてあるけれど、
それを見ながらですら、アヤシイ。
1人ではカラオケすることもないので、マイクを直す必要があったかどうか??

父が健在だったころは、時々ご近所の仲のいい方たちが集まって、カラオケを楽しんでいたようです。
あまり社交的ではない父も、その時は楽しそうだったとか。
母の中にその楽しい思い出が残っているんでしょうね。
それならば、その思いを大事にしてあげないとね。

頑張って直してよかった!!…はず!!

そんな実家ですが、最近は別の問題もあるそうで。

ネズミが出るらしい。

我が物顔で天井裏や壁裏を走る音がしたり、
姿を見かけたりするようになり
食糧庫に置いてあるものがかじられるようになったりやりたい放題。
食べ物はスチール棚の中にしまうようにして、あちこちにホイホイを仕掛けるもなかなか捕まらず。

「お父さんがおったら、何とかしとったのに」

確かに。

父は機械の修理もするし、屋根も直すし、草刈りもするし、蜂の巣も取るし、ネズミが出たらネズミの対策もした。
家に一人そういう人がいるのを、当たり前と思っていました。

父がいなくなった今は、
姉たちが様子を見に行き、
叔母が差し入れを持って来てくれて、
前回は私が倉庫の屋根を直し
今回は家内がマイクを直してくれました。

誰か一人が父の代わりになるわけではないけれど、
みんなで少しずつ補っている感じです。

とりあえず、ネズミだけは、許さん!!

↓今日の飼う?
私「ネズミ対策に猫でも飼う?」
母「もう動物は飼わへん」
私「そっかー」
母「賞味期限の切れたお菓子なんかを畑に持って行って投げたらとんびがさーっと取っていくねん」

・・・あれ?
それ、もう飼ってない?

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