原因不明の痛みの原因

├症例

定期的に来院されている患者様が、
「今日はちょっと左手にしびれがあるの」
とご来院されました。
なんか無理するようなことがありましたか?と聞いても心当たりがないとのこと。
そうなんですよね。
多くの場合、このように原因に心当たりがないんです。
でも、身体に不調が出るということは、身体に不自然な動きや力が加わり、無理がかかっているんです。
ただ、それが当たり前になっていて、気づかないケースが多いんです。

そういう時にはこの話をさせていただきます。

以前、首が痛くて下を向けないとおっしゃる患者様が来院されました。
階段も降りられない。
食事も旦那さんに食べさせてもらってる。
整形外科では手術しかないねと言われた。
ここまで来るとかなり重症ですよね。
でも、どこに行っても原因が全く分からないとのことでした。
何度か通院していただいて、かなり症状が改善されて、とても喜んでいただいた時の言葉がこれ。
「ああ~、これでまた寝る前に本が読めるわ~」
読書が趣味で、なかなか時間が取れなかったけど5年くらい前から寝る前に本を読むのがすごく楽しみだった。でも最近は首が痛くてそれもできなかったとのことです。
大好きな時間が取り戻せそうで良かったですね~♪
私も嬉しいです。
・・・でも、ちょっと待って?
なんか引っかかるぞ?
「えーと、いつもどんな姿勢で読んでます?」
「読みやすいように枕を二つ重ねてベッドの中で・・・」
それだ!!
枕を二つも重ねると首が無理に起きる状態です。
本を読むにはちょうどいい高さかもしれませんが、首に対してはかーなーり負担がかかります。
しかもそのまま寝ちゃう日もあったとか。
そんな無理な姿勢を5年も続けてたら身体だって悲鳴あげちゃいますよ。
でも、その患者様にとっては、それが日常の一コマなので原因と思ってなかったんですね。
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そんなお話をさせていただくと、すぐに
「私も本を読むのが好きで・・・」
もしやあなたも?!
「スマホで電子ブックをダウンロードして読んでるんだけど、最近すごく腕がいたくて・・」
やっぱり。
「腕が痛いってことは、これ、身体にとってよくないのかなーと思ってきて~」
さすが!!
よく気付いてくれました!!
やはり枕を高くして仰向けになって読んでいたそうで、無理のかかる姿勢です。
とりあえず、その動作は止めていただくようお願いしました。

この患者様は身体の声を聴くのが大変上手になってきていて、
「今までは足を組んだりしてたけど、最近は足を組むのが変って言うか違和感を感じるようになってきたんでやめたんです」
なんて嬉しい報告もしてくださるんですよ。
身体のねじれが取れてくると、今まで楽だった姿勢がしんどくなって来たりすることはよくあります。
枕が合わなくなったりする方もいらっしゃいます。
今まで当たり前にできちゃってた不自然な姿勢ができなくなっちゃうんです。

不自然な姿勢による不調は、症状が出てくるまでにタイムラグがあります。
前述の枕二つの患者様は症状が出るまでに5年近くかかってます。
でも、ある日突然悪くなったのではなく、ちょっとづつ違和感や痛みが出てきてたはず。
最初は肩こりやすくなったな~から、次第に首もこるなぁ~、今日は頭が痛いなぁ・・・・(いろいろあって)・・・下が向けない!!
ここまでになると、治るのにも時間がかかってしまいます。

おかしいな?と、思った時には一度、日常生活を見直してみるといいですね。
ただ・・日常生活って、自分にとって当たり前のことの繰り返しになっているので、自分では気付きにくいことがあります。

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ふとした会話の端っこからそういった原因ヒントをもらえることも多々あります。
あなたの身体に興味津々な私に、差し支えない範囲でいろいろお話を聴かせていただけると嬉しいです♪

 

↓今日の原因
ある日突然「頭が痛い。背中が痛い。肩が凝る」と言い出した家内。
施術してもすぐに肩が凝って吐きそうな日が3日くらい続いてふと気づきました。

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足元の段ボール箱じゃね?!
段ボール片付けたら翌日には頭痛が消えてました。。。
人間の身体って本当に繊細にできてるんですね。

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